Onimegane®と福井に関する読み物が置いてあります。お気軽にどうぞ。

第3回 マコト眼鏡さんにお邪魔しました。

前回は「Onimegane®」というブランド名に込められた想いや
ブランドコンセプトのお話をしました。

そして今回は、マコト眼鏡さんで作ってもらっている、通称「セル枠」のお話。

でも実際、セル枠で掛け心地のよいめがねって少ないんだそう。

まだまだ知らないことがあったセル枠のこと。
ちょっぴり雑学が増えますよ!

 

 

M0201

(写真左)増永社長…「マコト眼鏡」社長。Onimegane®のセル枠を製造して下さっている。
(写真右)ゆみこさん…「マコト眼鏡」増永由美子さん、社長夫人。

 

 

 マコト眼鏡さんで手掛けるめがねは、すべてセル枠ですか?

増永社長
いいえ。
セル枠という総称になっていますが、
正確にはプラスチック枠と言い、
それには「セルロイド」と「アセテート」の
2種類の素材があります。

市場に出て、店頭に並んでいるプラスチック枠のうち
セルロイドで作られているものは約1割(これが本当のセル枠)。
大半はアセテートで作られています。

どちらも一長一短あるのですが、
セルロイドの特色は素材自体が硬い、
枠にしたあと、変形が少ないゆえに、
薄く細くできるという良い点があります。

だけど、製造のロットがとても大きいんです。
大量生産には向いていたんですが、
今どちらかというと少量多品種を作る時代。
だから、現在はちょっと敬遠されている傾向にあります。

 アセテートはどうですか?

増永社長
アセテートはセルロイドより軟らかい材質。
ただ、吸湿性のある成分が含まれているので変形しやすい。
それが一番の欠点です。

良い点は、製造方法がめがねに合わせて選べること。
小さなロットで作ることができるので、
さまざまな色が作れて少量多品種向きですね。

 そういえば、マコト眼鏡さんでは、
 「AYUMI」という自社ブランドがありますね。
 すべてセルロイドだそうですが、それはなぜ?

増永社長
品質もデザインのうちと思っているからです。
セルロイドの良い点は先ほどもお伝えしたように
枠になってからの変形が少ない。
だから、だんだんねじれてくるとか、ゆがんでくるとか
そういったことがないんですね。

高品質で作ったものが、経時変化で低品質になってほしくない。
それには、セルロイドがいいなと。
ただ、色数はすごく少ないし、
セルロイドは発火点が170度ととても低いので
保管するときは危険物扱いになってしまう、
実際はあつかいにくい材料ではあるんです。

 それでも高品質のものをつくるのに、
 そこは譲れないということですね。

 Onimegane®では両方使っていますが、
 どう使い分けているんですか?

Onimegane®
男性ものがセルロイド、
女性ものは色を重視したかったので、アセテートを使っています。

僕はセルロイドが好きなので、
本当は全部セルロイドにしたいくらいなんですけど、

ゆみこさん
うちの社長の話はおカタいんですが(笑)
でもセルロイドって、めがねでなくても
みなさん一度は手にしたことがあると思うんですよね。

これ…

0060_PINPON

ごく最近まで100%セルロイドでした。
ギターのピックなんかもそうですね。

Onimegane®
へー、ピンポン玉というのは知らなかったですね。

ゆみこさん
1mm弱のこの薄いものが何万回と卓球台に打ち付けられるでしょ。
それでも耐えうる素材なんです、セルロイドって。

 なるほど。
 それくらい強度があるってことですね。

増永社長
そう。強度もあるし、はじく。
セルロイドは吸湿性がないんです。
もし吸湿性があったら、球の反発具合が変わりますよね。
ということは、梅雨時期と冬期では球のスピードがちがってきます。
これじゃ、おかしな卓球大会になってしまう。
セルロイドは空気中の水分をはじいて、
吸湿しませんから、一定なんです。
雨でも晴れでも。

Onimegane®
なるほど。いい素材ですね(笑)

増永社長
おもしろいでしょ?
よかった、Onimegane®さんが知らないことがあって(笑)

Onimegane®
これ、店頭に立ったとき、ネタにならないかな?
セル枠を見てるお客様に、そっとピンポン玉をもって近づいて…(笑)

 あやしい店員ですね(笑)

増永社長
うちは、かっこいいものづくりがしたいわけじゃない。
いいものづくりがしたい。
派手ですごいものはいくらでもあるけれど、
かっこいい、よりも、いいものづくりがしたい。

 そこで、Onimegane®さんと意見がぴったりだったんですね。

増永社長
そうですね。
「いいものづくりがしたい」と言って来られた。
いいものって?
シンプルなものだとお答えになったから、
僕はイエスになりました。

今は、かっこいいものが先にきて、
そこそこの価格と見合えばいい、というのがめがね業界。
残念ではあるけれど。

でも、まずは、
装着感のいいもの、
使い手がいいと感じるもの、
それが最優先でなくちゃならない。
いくらかっこよくても、
長い時間かけていられないのでは、めがねの意味がないからね。

 必要としている人が常にかけられる、
 心地よいものを作っておられるんですね。

増永社長
そうそう。
消費者の声が答えだと思います。

でも、かっこいいに越したことはないけどね(笑)

Onimegane®
かっこいいに越したことはないです(笑)

実際、自分も好きなシンプルなめがねは、
付加価値を付けづらいのか、日本製のいいものが減ってきている気がします。

でもマコト眼鏡さんは、そのことを重々わかっておられて、
「AYUMI」シリーズを見て、確信しましたね。

シンプルで、セルロイドの良さを生かしていて、
掛け心地が素晴らしい、と。

 そしてマコト眼鏡さんは“磨き”の技術が素晴らしいと伺いました。

Onimegane®
シンプルなめがねにとって、
手にとってすぐに感じる上質感みたいなものは大事ですからね。

そこは信頼しています。

増永社長
ありがとうございます。
日本製の良さというのはそういうところだと思っています。

 

 

Made in Japan、
Made in China、
その違いは次回。

お楽しみに。

 

 

<<第2回へ |       

『福井の工場見学』TOPへ

PAGETOP
Copyright © OnimegaNEWS (in Fukui) All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.