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目のはなし 第1回「ものが見える仕組み」

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「めがねだけでなく、目のこともちょっと知りたい」

そんな方のために、細かいことを抜きにして

できる限りわかりやすく説明しようというコーナーです。

本当にザックリまとめますので

「専門的にはちょっと問題のある説明だ」

とか、そういうご意見はご勘弁を…。

 

さて、第1回は「ものが見える仕組み」

次回からは「近視」「遠視」「老眼」などのお話をしていきますが

その前に予備知識として「コレを知ってると分かりやすい」というお話。

ですので、ちょっとだけお付き合いください。

 

人間の目は実は高機能カメラ!?

遠くの山を眺めたり、新聞の細かい文字を読んだり。

普段当たり前のようにしていることですが、

これはカメラで言うと望遠レンズや接写モードを瞬時に切り替えているようなもの。

人間の目の大きさは直径約23〜24mm、10円玉よりちょっと大きいくらいです。

こんな小さなもので近くから遠くまで見る仕組みをちょっとご紹介。

 

まずは簡単な目の構造から。

本当はもっとたくさんの部位がありますが、今回のお話で出てくるのはこの4つ。

角 膜:目の一番外側で、光の入り口部分。
    レンズとしての役割もあります。

水晶体:目の中にあるレンズ。
    厚みを変えることで遠くから近くまでピントを合わせます。

毛様体:伸び縮みすることで水晶体の厚みを調整します。

網 膜:目に入ってきた光を映像として認識する部分。
    カメラでいうとフィルム。

 

まずは遠くを見ているときの目の中の仕組み。

仕組み2

目にまっすぐ入ってきた光は角膜と水晶体で曲げられて、網膜の位置で一点に集められます。

虫眼鏡で光を集めるのと同じですね。

仕組み5

このように焦点がピッタリと網膜の位置で合うことによって、ものを鮮明に見ることができます。

仕組み6

ですが、網膜より手前や後ろで焦点を結ぶと、ずれた分だけボヤケて見えてしまいます。

この状態が近視や遠視なのですが、その辺はまた次回ご説明します。

 

近くを見る時、目は頑張ってるんです。

仕組み9

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、

見ているものの距離が近づくほど、光は広がりながら目に入ってきます。

なので、遠くを見ているときと同じ状態で近くを見ると・・

このように目の中の光を曲げる力が足りず、ボヤケて見えてしまいます。

このとき、水晶体の周りにある毛様体が自動的に縮んで水晶体を厚くして、光を曲げる力を強くしてくれます。

もちろん距離によって必要な力は変わりますので、そのたびに最適な厚みになるように瞬時に調整します。

人間の体ってすごいですね!

 

たまには遠くを見てリラックスしましょう。

そんな便利な毛様体ですが、縮んでいるときは力が入っている状態。

つまり、長時間近くを見ているということは、その間ずーっと目が緊張しているわけです。

目の疲れ、視力、どちらにもあまりいい状態ではありません。

逆に遠くを見ているときの毛様体は、ゆるんでリラックスしている状態。

毛様体を定期的に休ませてあげることも、視力低下を抑える第一歩です。

とりあえずこの記事を読み終わったら、一度窓の外をボーっと眺めてみてはいかがでしょうか?

 

 

第2回 「”近視=目が悪い”というのは間違い?」

第3回「遠視は遠くが良く見えるって本当?」

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