「ゲームばっかりしてるから目が悪くなるのよ!」
『違うよ!勉強のしすぎだよ!』
・・・なんてやりとりをした方も多いはず。
さて、では本当にゲームや勉強のしすぎで目が悪くなるのでしょうか?
「近視ってなんなの?なんでなるの?」
今回はそんなお話です。
近視ってどんな状態?
前回の「ものが見える仕組み」でご説明しましたが、
目に入ってきた光はレンズで曲げられて網膜に向かって収束します。
しっかりと網膜の位置で焦点を結べば、はっきりと見えるのですが・・・
近視の場合、網膜に届く前に焦点を結んでしまい、ぼやけてしまいます。
原因はレンズの強さ?目の大きさ?
ではなぜ焦点が網膜より手前に来てしまうのかというと、
原因は主に「目の中のレンズの力が強すぎる場合」と、
「目の奥行きが長い場合」の2つです。
なんとなくイメージできました?
近視は遺伝のせい?環境のせい?
「親が近視だから子供も近視になる?」
確かに目の奥行きの長さは遺伝するかもしれません。
「パソコンやケータイばかり見ているから?」
前回もご説明しましたが、近くを見る時は目の中のレンズの力を強くしています。
近くばかり見ていたらその状態から戻らなくなって近視になることもあるでしょう。
でも実は「これが原因で近視になる!」という理由は
正確にはまだ解明されていないんです。
近視が遺伝しない人も、ケータイをずっと見ていても視力2.0の人だってたくさんいますよね。
近視は時代に合った進化?
では本当に「近視=目が悪い」のでしょうか?
「近視」と聞くと「遠くが見えない」というネガティブなところだけ思い浮かびますが・・・
実は近視の人は普通の人よりもっと近くが見えるんです。
また、近くを見るということは目が頑張っている状態なのですが、
近視の人はもともと目の中のレンズの力が強いので
あまり頑張らなくても近くを見ることができます。
つまり、デスクワークのように近くを長時間見るお仕事をされている場合、
近視の人の方が目が疲れにくいんです!
※疲れない訳ではないので、定期的な休憩は必要ですよ!
最近はパソコンやスマートフォンを当たり前のように使う時代です。
近視の人たちはそういう社会に適応した目になったと言えるかもしれませんね。
とはいえ、いい事ばかりではないのも確かです。
あまり遠くが見えないのも危ないですし、
見えない事に慣れてしまうとメガネをかけても視力が出ない・・・
なんて事もありますが、その辺のおはなしはまたの機会に。
近視とうまく付き合っていくためにも
まずはご自分の生活スタイルに合わせたメガネを作りましょう!